凪ヲ待ツ

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双極性障害2型アラフォー女子の日々感じたことゆるゆる

ラツーダを半年服薬しての体験記

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2020年6月に発売された双極性障害抗精神病薬の新薬「ラツーダ(ルラシドン)」、私は発売1週間後から服薬し始めて現在6ヶ月目に入ります。服薬期間がまるっと5ヶ月経ったのでこの半年の効果・副作用の経緯と感想などを記してみました。これから服薬を検討されている方のご参考になれば幸いです。
先に結論を書いてしまいますが、私は効きました!!
ラツーダは統合失調症の治療薬でもありますが、私は双極性障害なのであくまで双極性障害に対しての効果を記していきます。記録なので長い文章となっていますことご了承ください。

そんなに長いの読めないわ~といった方向けに3行
・直ぐに効果は感じられなかったが3ヶ月ほどで酷いうつは抜けた
・体感としてゆっくりと気分は上がっていき、うつ症状に対しての効果は大きい
・服薬5ヶ月でほぼフラットな状態となって気分体調が安定した



 

ラツーダってどんな薬?

さて。
ラツーダの作用・効果ですが、私が説明するよりも以下リンクを読んでいただくほうが詳しいのでご参照下さい。

www.ds-pharma.co.jp

 

cocoromi-cl.jp

飲み始めた経緯・現在飲んでいる薬

ラツーダは双極性障害におけるうつ症状の改善薬です。
双極性障害歴7年目の私、6月に今年もやってまいりましたのうつ期に突入したタイミングで新薬が発売されまして。6/19の診察で主治医から飲んでみないかとの話が出て以前から新薬が凄いらしいと気になっていたこともあり飲み始めることとなりました。

直ぐに効果は感じられませんでしたが3ヶ月ほどで酷いうつは抜け、徐々に体調の波の振り幅は減っていき直近1ヶ月はほぼフラットな状態となって気分体調は安定している現在です。

最初は20㎎から開始。
3週目から40㎎に増量し、現在も40㎎安定。

ラツーダ以外に現在飲んでいる薬は
抗精神病薬
・クエチアピン(減量中)
・ラミクタール
睡眠薬
・デエビゴ
気分安定薬
ロラゼパム
ラツーダ副作用のアカシジア止めとして
・ビペリデン

その他には毎日サプリを飲んでいます。

効き方・副作用の経緯


1ヶ月目

効いているんだが効いていないんだか・・・。
初日は問題なし。2日目から強い眠気、3日目から弱いけれどアカシジア(脚むずむず)らしき症状が出たため副作用止め(ビペリデン)を出してもらい治っているようないないような・・・。数日で効果がでると聞いていたのでとてもがっかりした記憶があります。朝食後の服薬でしたが、夕食後の服薬に変更して眠気は解消されました。
気分-5~-2


2ヶ月目

意欲が少し出て、全く外出できずに引きこもっていた状態から脱してきました。効いてきたかも?とはいえ、うつ特有の身体症状や気分の落ち込みに関してさほど大きい効果を感じられず、体調の波も減らないまま。主治医からは6週目から効果がでると聞いていたので「焦らずに飲み続けよう」そう自分に言い聞かせて飲んでいました。当時は身体を重く感じるせいなのか副作用はさほど気になりませんでしたが、アカシジア(主に脚むずむず)発生は週3・4日ほどありました。むずむず脚対策には鉄を取ると良いと聞き、鉄分サプリを飲み始めたのはこの頃。寝込むことは減ってきたけれどうつ状態は変わらずの2ヶ月目。
気分-4~-2


3ヶ月目

突如急にしゃっきりしだし頭のもやもや感が消える日が出現!
もしかして効いている?!と、同時にアカシジア(脚むずむず・気分の落ち着きなさ・焦燥感)が気になることが増えてきました。脚むずむずに対してはロラゼパムを飲むことで対応。ただ、これが効いたり効かなかったりで。アカシジアはだいたい服薬1時間~1時間半後に症状が現れることが多く、心も身体も落ち着かないので夜の散歩にでたりしてやり過ごすようにしていました。その後服用時間を夕食後から就寝前に変更しアカシジア発生は週1・2回ほどに減少。ようやくフラットな気分の週も出現し、緩やかに気分は持ち上がってきました。気分の振れ幅は狭めになり先が見えてきたようないないような・・・
気分-3~-1


4ヶ月目

生活リズムは固まらないけれども、1日なにも動けない日でいる日が減っていくことを感じられるようになってきた4ヶ月目。
アカシジアが発生するのは服薬しているクエチアピンとラツーダの作用がバッティングしているからではないか?との主治医の言葉で、少しずつクエチアピンを減薬することになりました。
ラツーダを就寝前に飲むことでアカシジアが減るかと期待したのですが症状がでて目覚めることも多く、嫌な気分で朝目覚めたくない気持ちが強まり服薬時間を就寝前から夕食後に戻しました。
ただこれが良くなかったようで、服用後の副作用がまた出るようになってしまいました。この時期の副作用としては脚むずむずと焦燥感は減ったものの倦怠感が特に強く出ていました。服薬後1時間半~2時間後、やる気が失せてボーッとすることが多く気分の落ち着かなさを強く感じ、結果21時台に早寝する毎日となり私にしては妙な生活リズムができあがってしまい。日中の体調はだいぶ安定してきたのに夜の体調は微妙という1ヶ月でした。
気分-2~-1


5ヶ月目

やっときましたフラットな気分。
本来ならば6・7時間睡眠で事足りる私なのに、10時間以上の睡眠時間という生活。なにより夜に手持ち無沙汰になりしたいこともできないのは嫌!と、服薬時間を夕食後から就寝前に戻しました。夕食後が効果一番出るそうなのですが、主治医からOKもらっているので現在も就寝前服薬を続けています。アカシジア(脚のむずむず)の発生は全く無くなりまして、服薬時間を変えたことで倦怠感も消え快適な秋の夜を得ることができました。なにより嬉しかったのは平日5日間毎日外出することができるようになったこと。外出が億劫に感じなくなるということ、朝起きて昼寝をしないで決まった時間に寝る。生活リズムがだいぶ安定してきました。
気分-1~0


6ヶ月目

しばらくぶりのフラットが続いています。
気分がすごく上がることもないので、安心してもよさそうな現在。この調子がいつまで続くかはわかりませんが、自分でできる努力を欠かさず安定を保ちたいと思います。
気分0

 

半年飲んだ感想

体感として私にはとてもよく効いた薬となりました。
ただ新薬ということで処方制限があり、通院ペースが2週間ごとになったのは服薬開始当初は大変面倒に感じました。またグレープフルーツジュースが禁忌となりましたが、普段から飲まないので問題はありませんでした。

薬がしっかり効くまでに時間がかかりましたが(数日で効果を感じられる人が本当に羨ましくて仕方が無い半年でした・・・)、裏を返せば服薬治療を続けて行けば必ず症状は改善するということ。薬を飲み続けることを面倒に思うこともありますが、ある程度の体調を保つためには絶対欠かせないものです。いずれは薬無しで寛解したいものですが、服薬と自己管理で体調を保っていくようにしていくのがいまの私にとって一番大事なことです。

副作用が何個か出ましたが、幸いなことに飲み続けることによって減少していきました。気になる身体の状況が出てくる度に医師にきちんと伝えて様子を見ることは大切なこと。また体調を安定させるまで飲み方に苦しめられたこともあったので、不安を感じたら医師に迷わず相談するのも必要だと感じました。

ちなみに現在まで軽躁に振れたことはありません。

ラツーダは体重増加はさほどないと言われていますが・・・半年で4キロ増えちゃいました。食欲亢進の副作用は感じなかったのですが、うつで運動不足になったせいもあると思います。もしかして1年飲んでいるクエチアピンのせい?何が原因か探るとキリがないので運動習慣を取り入れるようにして、とりあえずこの1ヶ月で2キロ戻せたので気にしないことにしました。



最後に。
ありがとうラツーダ、これからもよろしく!
この文章が誰かの助けになればいいな。