凪ヲ待ツ

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双極性障害2型アラフォー女子の日々感じたことゆるゆる

自分の取説で体調管理をする方法との出会い~ほどよい感じの自分であるために(私のお助けツール①)

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双極性障害と診断されたものの、自分の体調の上がり下がりのキッカケがいまいちよくつかめない、理解できない。いつまでこんなに辛い思いをしなければならないのか。
定期通院と服薬管理はしっかりとできているはずなのに、先生がアドバイスくれることはなるべく挑戦しているのに、体調はいつになったら安定するの?!
なぜ、なぜ・・・


私はこの思いを長く抱いていました。
そもそも、どうやって体調管理をすればよいのかがわからなかったのです。
ハッキリ書きますと、以前は治りたい気持ちはあれどそのために必要である「病識」を持つ気がほとんどなかったのです。通院して診断をされている現実があるのに「調子が良い状況が続く元の自分に戻れること」を信じていたかった。

そして、一人でできると新たにオープン就労に挑戦した会社で体調を崩し・・・
休職2ヶ月半を経て退職。この時に一度自分の「働き方」を見直してみて、何かしらの支援を受けつつ就職活動をしようと考えました。制限はありましたが就労許可は出ていたので、雇用保険をもらいつつ就労移行に通うことに決めました。

病気と向き合うことをやっと決心したので、通所で体調を整えつつさらには”服薬以外で体調管理の助けになるもの”にこの機会に挑戦してみるべきでは?



色々探している中で出会ったのが、
【WRAP(元気回復行動プラン)】です。
興味があって調べていたものの一つだったのですが、私は独学でやることは難しく感じていました。(自分でやることもできますが、WRAPクラスに参加してみる機会があれば行ってみるのが良いと思います)

働き方を見直すために通った就労移行支援事業所のプログラムの中に【WRAP】がありました。ファシリテーター(中立的な立場で活動を支援・ガイドしていく方)がスタッフさんにいたので、私は1年半強通所している間にプログラムの8割ほどに参加して色々と学び、就活スタート直前に“自分のWRAP”を完成させることができました。


オープンで働くことは2回目なので、不安いっぱいでしたがなんとか勤めることができていて、体調管理もまぁまぁ上手くいっていると思う現在。
「定期通院と服薬」そして「WRAPノート」のおかげだといつも感じています。


私の文章はどうも前置きが長い・・・すみません。

 
WRAPとは?
WRAPは日本語で「元気回復行動プラン」と訳されています。
訳のとおり、「元気を回復するために行動するための色々なプラン」を作成し、日々の生活に役立てましょうというもの。アメリカ発祥で、自身も精神障害を持つメアリー・エレン・コープランドさんが始めた調査を元にしたものになります。


以下のサイトに詳細があるので、ご覧下さい。
(WRAPについては色々と取り決めがあるそうなので、個人で具体的に紹介することは難しいと私は聞いています。大変申し訳ありませんが、リンク先で詳細を読んでいただければ幸いです。私は作成し使っている感想をこれから何回かに分けて載せていきたいと思います。)


日本でWRAPを広めているところが作成しているサイト

wrap-jp.net



専門家(精神保健福祉士)の方が書いたWRAPの紹介のサイト

reme-nomal.com




自分の元気・回復する力になる行動を自分で作っていきましょう。
その趣旨が私はとてもステキだなぁと感じながら、体調が良いとき・悪いとき、ことあるごとに見直したり新たに項目を作成したりして使っています。

自分の“取り扱い説明書”を作ることによって、日々の生活の中で躁鬱のサインやキッカケに気づき自分の力で対処する。
「自分の力」というものを信じて行動する。
私は病気と向き合うためには、これがとても重要であると勉強をして学ぶことができました。

 


ちなみに。
作成するのは結構困難でした。自分の元気に役立つものをあげる項目では楽しく作っていたのですが、困難な状況になった時にしてもらいたいことを作った時には気分が落ち込み、途中で泣いたこともありました。

辛くなったりもしましたがこの作業は自分を見つめ直す良い機会となりました。
主な3つをあげます。
・今後に役立てられることが増えた
・自己理解を深められた
・自己肯定感が少し高まった(思っている以上にできていること・楽しめることが多いと気づきを得た)


「いい感じの自分」であるためには。
という項目があります。これ、病気と向き合う指針として大事なことですよね。
いい感じとは人それぞれだと思いますが、私のいい感じの自分は【ほどよい加減の自分】なのです。普通にイメージするいい感じでいると、どうしても軽躁寄りを望んでしまうので(笑)私の解釈は”ほどよく”。

“ほどよい加減”も人それぞれだと思います。
躁鬱で一般的に考えるといわゆるフラット・低め安定でいることかな。でも何か違ってきている気がする。

ここ最近は、
「躁もうつも受け入れつつ、コントロールする気持ちを保てている自分」
が“ほどよい加減”なのかと考えて、そこを目指して体調管理をするようにWRAPを使っています。


具体的にどんな状況で使用しているのか、次回に続きます。