凪ヲ待ツ

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双極性障害2型アラフォー女子の日々感じたことゆるゆる

「精神障害をもつ人のための 親なき後に備える」

精神障害をもつ人のための親なき後に備える

昨晩読み終えました。





メンタルヘルスマガジン「こころの元気+」を発行しているコンボから出ている本です。ネットの海に出てしまえば、病気に関する情報はいくらでもありますが、一時期ネットをしたくなかった・する気力がゼロだった時の私はこの雑誌を読むことが大きな情報源となっていました。ちなみに、毎月定期購読しています。

双極性障害はもちろん、精神疾患を抱えながら暮らしている“当事者意見”が満載の「こころの元気+」。専門職の方々の連載もあるので、病識を深め最新知識を入れることにも役立ちます。サイトも情報たくさんなので、定期的に訪れています。

COMHBO地域精神保健福祉機構



発行元のコンボ紹介の前置きが長くなりました。
でも、書きたかった(^◇^;)
ここは沢山の方に知ってもらいたいサイトです。


読書感想。
この本は「当事者・当事者の家族・専門職の人たち」が書いた物です。
こういった話は気になる問題ではあるけれども、どこに聞いたらよいか、何をしたらよいのか、始めるためには何から手をつけたらよいのか・・・。親なき後を想像することはできても、備えるための行動を取るためには体力と気力が必要なんですよね。


起きてもいない未来への不安を感じる。
私はこの考え癖がとても強いのですが、親が亡くなることは「必ず起こる未来」。両親に助けてもらっているから成り立っている私の暮らしも、どこかで終わりは来るのです。親も私も困ることのないよう、お互いにある程度の元気と気力があるうちに「いまできる準備」をしていきたい。


本には沢山のヒントが書かれています。
当事者の体験談、当事者家族が感じていること、専門職の方々がどうやって関わるか。詳細に書かれているので、イメージがしやすかったです。具体的に色々なことが書かれていますが、なかでも私は「頼れる人・場所」をこれから作っておくことが必要と改めて感じました。

私は頼れる人はまだまだ少ない。
行政関係の繋がりをいまより増やし、疎遠にしている友だちに連絡する勇気を出さないとな、そう思いました。当事者会などに参加することも来年はしていきたいです。友だちと違って色々共通するものがある上での交流になるので、新たな頼れる場所になるかもしれません。家族以外との居場所は徐々に増やしていきたいです。


巻末にはどんなことを話し合っていったらよいかのヒントのリストがあります。
この1冊があればほぼ困ることがないと思うほどの濃い内容です。


読んでホッとしたことがあります。
「何とかなった」
この言葉を書いている方が多いことに救われました。


実家暮らしの現在でできること。
先ずは“生活力”をつけること。
いまの生活でできることを少しずつ増やしていく。
小さなことでも自分の担当はこれ!と自信を持ってやりとげられるものを作っていく。



「親なき後」、いままで考えないようにフタをしていたことだったので、この本をキッカケにこれからしっかり考えて、準備をしていこうと思います。